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イベント2026年3月9日

Digitalent 透明ディスプレイ × 陳普『透明な棲息地の多様性』、台新新光ホールディングス本社ビルにて開催

アーティスト陳普の 2026 年新作『透明な棲息地の多様性』が、台新新光ホールディングス本社ビル 1F ロビーにて開催。Digitalent の透明ディスプレイは没入型展示の視覚媒体を担い、北台湾の在来シダ類 20 数種を、気候時代の「移動式生態系の方舟」へと変える。

Digitalent 透明ディスプレイ × 陳普『透明な棲息地の多様性』、台新新光ホールディングス本社ビルにて開催

Digitalent の透明ディスプレイが再び現代アートの舞台へ。アーティスト陳普の 2026 年新作『透明な棲息地の多様性』は、台新新光ホールディングス本社ビル 1F ロビーにて 2026 年 3 月 9 日 – 4 月 17 日に無料で展示されます。Digitalent の透明ディスプレイは没入型展示の視覚媒体を担い、アーティストによる彫刻・植物・サウンドインスタレーションと一体となって「移動式生態系の方舟」を編み上げます。

透明な首長竜が「移動式温室」へ

本作では、透明な首長竜の身体が移動式温室(mobile greenhouse)として再想像されています。生物巨体の輪郭はそのままに、空洞の生態容器、ゆっくりと景色を渡り歩く生命のキャリアへと姿を変える——透明な外殻のなかで光、湿気、植物の影が微気候を編み、首長竜はもはや陸を歩くのではなく、ひとつの生態系をまるごと携えて移動するのです。

シダ類 20 種余り:北台湾の生命密度

内部は北台湾に自生するシダ類で構成されます。台湾は世界の陸地面積のわずか 0.03% を占めるに過ぎませんが、そこに 700 種を超えるシダ類が育まれており、希有な生命密度を誇ります(北米約 400 種、欧州大陸約 150 種に比して)。これらの生きた種を首長竜の透明な体腔に植え込むことで、この生物体は復元された先史の動物ではなく、生態系そのものの象徴となります。20 種余りのシダはすべて、台北・内湖の山道近くを徒歩 5 分以内で採取可能な範囲から集められ、首長竜の周囲は探索の小径として配置されます。これによって観客は、ごく短い距離のなかにある種の多様性を体感できます。

気候変動時代の「生態系の避難方舟」

この透明な巨獣は、氷河期において台湾が果たした「生態系の避難方舟」としての役割にも呼応します——気候の激変のなかで生命が生き延びることを許した活きた島。よって、透明な首長竜は過去の再構築ではなく、未来形の想像を提示します。もし島自体が一個の生命体であり、棲息地が固定の場所に縛られないとすれば、生命は積み込まれ、運ばれ、植え替えられる——島の生態系は別の姿で動き続け、成長していくのです。

Digitalent の役割:没入型展示の視覚キャリア

Digitalent が自社開発する透明ディスプレイは、作品の物理的な可視性を保ちながら、デジタル映像・字幕・センシングインタラクションを重ね合わせることが可能で、現代の没入型アートに不可欠な展示インターフェースとなります。本展では、作品内部の生態状態とアーティストの言説の脈絡を可視化し、観客が物理とデジタルのあいだに共感の入り口を見出せるよう支援しています。

展覧会情報

  • 会期:2026 年 3 月 9 日 – 4 月 17 日、9 時 – 19 時
  • 会場:台新新光ホールディングス本社ビル 1F ロビー(入場無料)
  • 会期中の植物管理:台新新光ホールディングス ブランド・PR 部
  • アート支援:台新銀行文化芸術基金会
  • 植物コンサルティング:梧桐森林空間